XRPファンダメンタルズ 2026年7月24日
今日の実態は「昨日出た条文が、出た翌日に各方面から叩かれた」だ。前進の翌日に反動が来た形で、材料としては後退である。何より、フロア時間を握るThune院内総務自身が「8月前の可決は難しい」と明言したことが重い。民主党が連…
主要ニュース
Clarity法案:公表された条文が、今日は各方面から叩かれた
昨日出た616ページの条文に対し、今日は超党派の反発と銀行の圧力が噴出し、さらに院内総務が採決の見送りを示唆した。前進ではなく後退の一日。
Thune院内総務が「8月前の可決は難しい」と明言(最も重い後退シグナル)
フロア時間を握る John Thune 上院院内総務が木曜夜、「Clarity法案は8月休会前の可決は難しいだろう。少なくともプロセスは始めたい。票がどうなるか見る」と発言(CoinDesk 7/23で確認)。予測市場は約36%。8月7日を逃せば、次は9月11日からの3週間、それも逃せば12月のレームダック会期、という時間軸になる。ただしThune自身は「休会前にフロアのプロセスは始めたい」とし、Witt(ホワイトハウス)は「8月第1週にまだ可能性がある」と反論。始まったプロセスは9月へ持ち越せるため、「遅延」であって「頓挫」ではない。予測市場が既に30〜36%だったため、この発言でも数字はほとんど動かず=ほぼ織り込み済み。
民主党が連名で正式に反対
Alsobrooks、Cortez Masto、Gallego、Hickenlooper、Warner ら民主党議員が共同声明を出し、「共和党提案の現行テキストは不十分。倫理・消費者保護・違法金融・利益相反・市場健全性の各条項を強化する必要がある」とした。GallegoはホワイトハウスのDOJ執行案を「真剣な取り組みではない」と評し、共和党のTillisらと組んで対案を作成中(外部報道で確認)。
共和党のTillisもNO
Clarity法案の主要交渉役の一人 Thom Tillis 上院議員(共和)が、倫理条項の変更なしには反対と表明(外部報道で確認)。McConnellが療養で不在のため、共和党の議席は52-47。ここでTillisが抜けると、全共和党が賛成しても民主党から実質10人前後を引き込む必要がある(可決には7名以上の民主党賛成が要る)。Kennedyは賛成だが、他の共和党議員にステーブルコイン利回り等の懸念が残る。
銀行が「預金流出」を口実に圧力
US Hispanic Chamber of Commerce(協賛に Bank of America、JPMorgan、Wells Fargo)を通じ、ステーブルコインへの「預金流出加速」論で圧力。ただしこの論は複数の経済分析で否定されており、Lummis議員自身も「先週決算を出した銀行はむしろ預金が増えていた」と反論。Lummisは11ヶ月・直近半年は週7日の交渉に疲弊し「もう投票するしかない」「問題は大統領ではなく上院にある」と語った。
倫理条項の2029年サンセット問題
条項は2029年1月20日(トランプ大統領の任期終了日)で失効する設計で、批評家は「それ以降は在職中の行為すら執行できない」「特定政権だけを標的にした史上初の倫理条項」と指摘。ホワイトハウスのPatrick Witt氏は「大統領本人に適用される倫理条項は前例がなく、巨大な譲歩だ」と擁護。CoinDeskも「倫理ルールを一時的なものにする案」と報じた。
現状整理:条文は出たが、民主党・一部共和党・銀行のいずれからも反発。8月休会まで実働約2週間。Coinbase CEO Brian Armstrongは「1ヤードライン、80万件超の連絡」と発破をかけるが、票読みは依然厳しい。なお動画の中には「倫理条項は解決・可決する」とするものもあったが、これは7/20の古い報道の焼き直しで、今日の実態とはズレている。
Ripple Mint 公開(RLUSD運用の一元プラットフォーム)
Rippleが機関向けに「Ripple Mint」を公開。RLUSDの発行(mint)・償還(redeem)・管理を一元化し、UIとAPI両対応、クロスチェーンでの橋渡し、取引ライフサイクル追跡、内部システム統合が可能。既存RLUSDユーザーは本日から利用可。Circleが持つ機能(クロスチェーンのmint/burn/redeem)にRippleが追い付きにいく動きと読める。
BNY Mellon の24/7決済構想にRLUSD
BNY Mellon(世界最大級のカストディ銀行、預り資産約53兆ドル)が、米国債(トークン化含む)の常時決済に向けた基盤整備を進める(2026年末までにプライベートチェーンで、2027年に24/7決済)。RLUSDがそのパイロットで使われるステーブルコインの一つ。BNYはRLUSD準備金の主要カストディアン。Ripple SVP(ステーブルコイン担当)Jack McDonald氏がBNYの動きを歓迎するコメント。 ※動画タイトルは「BNY MellonがXRPを決済に採用」だが、これは誇張。中心はRLUSDで、XRP/XRPLはRLUSDのマルチチェーン戦略の一部として間接的に関与するにとどまる。
機関投資家・パートナーシップ
Jazzy Cooper(RippleX):レポを起点に、Ripple PrimeはNSCC加盟済み
RippleXの機関向け製品リードJasmine Cooper氏が、機関向け戦略を具体的に説明。
- ポストトレード(決済・カストディ・担保管理・照合)は今も2026年にファックスが使われる領域で、ここがボトルネック。XRPLの24/7・3〜4秒・低コスト決済が効く。
- 最小実行可能プロダクト(MVP)としてレポ取引を起点に選ぶ。条件・相手方が事前確定で、担保資産と現金資産の交換という単純構造だから。オンチェーンレポのパイロットが進行中。
- Ripple PrimeはNSCC(DTCC傘下)の参加者資格を保有(ブローカーコード0443、NYSEディレクトリ掲載、初取引2026年3月9日)。執行・清算の両ブローカーとして米国の中核清算システムに接続済み。
Citi:暗号資産に前向き、ただしRippleとの決済提携は未確認
Citi CFOがCity Token Servicesとステーブルコインに前向きなコメント。CitiはMetaco(Rippleが買収)のカストディ基盤を使うパイロットを実施。ただし発信者自身が「Ripplとの決済提携の確認情報はない」と明言。Citiは複数のカストディ基盤(Metaco、SIX Digital Exchange等)を併用。RLN(Regulated Liability Network、Citi・BNY・HSBC・JPMorgan・Mastercard・Visa・Swift・DTCC等17〜18機関が参加する規制対応の共有インフラ構想)も言及された。
技術・XRPL
バッチトランザクション×アトミック決済がレポを可能にする
XRPLのバッチトランザクション(最大8つの関連操作を1単位にまとめ、1つでも失敗すれば全体が白紙に戻る=all or nothing)が、レポの4レグ(担保引渡・現金支払・マージン/ヘアカット・満期の巻き戻し)を一括アトミック決済する。片方だけ成立してカウンターパーティリスクが残る問題を潰す。ベースレイヤーに組込みで外部スマートコントラクト不要、標準API経由。これらは現在バリデータ投票中で未稼働。RippleはDBS・Franklin Templetonとレポ市場構築の覚書済み(sgBENJIをXRPL上で担保に使う設計)。
市場・オンチェーン
- XRP 約1.11〜1.15ドルの帯。1.13ドル近辺が上抜けの節目、1ドルフロアは維持。
- ロシア:モスクワ取引所がSOL・XRP・TRONの先物取引を開始。ロシアはクロスボーダー貿易向けの暗号資産法を最終化へ(国内決済は禁止のまま、犯罪時の裁判所による差押えを可能に)。ブラジルもライセンス・税務・AML規則を強化。いずれもXRP名指しの採用ではないが、各国が並行して枠組みを整える構図。
- マクロ:Fed会合が約8〜9日後。追加利上げ観測とイラン情勢によるエネルギー高が引き締め方向の逆風。Anthony Scaramucciは「floorに乗れば可決する(若手民主党は暗号ロビーと対立したくない)、乗らなければ死ぬ」との見立て。Matt Hoganは「市場は以前は可決確率を過大評価していたが、今は過小評価している」。
- S&P系のデジタル資産インデックス(18銘柄、上位はETH・BNB・SOL・TRON・Hyperledger)にBitcoinもXRPも不採用。「収益を生むプロトコル」基準による選定とされ、XRP保有者にとっては留意点。
総評
今日の実態は「昨日出た条文が、出た翌日に各方面から叩かれた」だ。前進の翌日に反動が来た形で、材料としては後退である。何より、フロア時間を握るThune院内総務自身が「8月前の可決は難しい」と明言したことが重い。民主党が連名で反対し、主要交渉役の共和党Tillisまでが反対に回り、銀行が「預金流出」という既に否定された論で圧力をかけ、Lummisが11ヶ月の交渉に疲弊を見せている。8月7日の「触媒」は滑った、と見るのが正確だ。
ただし「8月の触媒が滑った」ことと「テーゼが壊れた」ことは別だ。Thune発言でも予測市場がほとんど動かなかったのは、これがほぼ織り込み済みだったから。始まったプロセスは9月に持ち越せ、12月レームダックも残る。遅延であって頓挫ではない。そして②の問い(XRPというトークンが使われるか)は、Clarityが8月に通るか12月に通るかで変わらない——許可制ドメイン、XLS-66、レポのパイロットの時間軸は採決日と独立している。真剣に受け止めるべき下振れは「Clarityが8月に間に合わない」ことではなく、「Clarityが完全に頓挫し、銀行はトークンを必要としない(Rippleの技術は法定通貨でも動く)が現実になる」シナリオの方だが、今はそこまで行っていない。
ただし一点、単純な決裂とは違うニュアンスがある。GallegoとTillisが党派を超えて対案を作っているという外部報道だ。これは「Trumpの案だから反対」の膠着ではなく、着地点を探す動きとも読める。8月休会までの2週間で、この対案が倫理条項の中間点になるかが焦点だ。倫理条項の2029サンセットは、確かに「特定政権だけを守る/縛る」設計に見え、恒久化を求める声が出るのは自然だろう。
一方で、価格の話と法案の話は今日も分けて見る必要がある。The Crypto Republicが整理していた通り、機関は「価格が上がるか」ではなく「規制が固まって商品を作れるか」で動く。Clarity法案が通れば会話が変わるのは事実だが、それは採用を保証しない。しかもFedの利上げ観測という引き締めの逆風が重なっており、規制が前進しても流動性が細ければリスク資産は素直に上がらない。S&P系インデックスがXRPもBTCも外したのも、市場の評価軸が「収益を生むか」に移りつつある兆候として置いておきたい。
ご自身のテーゼに効くのは、むしろJazzy Cooperのレポ×NSCCの話とRipple Mintだ。Ripple PrimeがNSCC参加者として既に清算システムに接続済みで、レポをMVPにオンチェーン化を進めている——これは②(XRPというトークンが使われるか)への具体的な経路だ。バッチトランザクションが投票を通り、レポのパイロットが実取引に乗り、そこでXRPが実際に消費されるか。ここが観測点になる。ただし当のバッチ/アトミック決済は投票中で未稼働であり、「そうなる設計」の段階であることは変わらない。Ripple Mintも、XRPではなくRLUSDの機能拡張である点は正確に押さえておきたい。
情報ソース
以下の2026-07-24取得分(27本)を基にまとめた。
- [Crypto Sensei] BNY MELLON JUST CHOOSE XRP FOR PAYMENTS — https://www.youtube.com/watch?v=RzYAskBmpc4
- [Crypto Sensei] THEY JUST KILLED CLARITY ACT — https://www.youtube.com/watch?v=Hgu7ohfEZaY
- [Crypto Sensei] XRP CHOSEN IN RUSSIA — https://www.youtube.com/watch?v=WrjK7O6L8Qs
- [Crypto Sensei] If You Hold XRP You NEED To Get SERIOUS — https://www.youtube.com/watch?v=l-woVuQjlRU
- [Crypto Sensei] XRP ABOUT TO TAKE OVER THE WHOLE PLANET — https://www.youtube.com/watch?v=HAPelq4j00o
- [Crypto Sensei] XRP WOULD CHANGE EVERYTHING — https://www.youtube.com/watch?v=R8y017XSWu4
- [Ripple Bull Winkle] CLARITY ACT WILL PASS — https://www.youtube.com/watch?v=P3bMRnn43GI
- [Ripple Bull Winkle] XRP $12 TRILLION CONFIRMED — https://www.youtube.com/watch?v=paN8HcJGgnE
- [Ripple Bull Winkle] XRP IS ABOUT TO GET GOING — https://www.youtube.com/watch?v=N2CUWVuMzaQ
- [Ripple Bull Winkle] RIPPLE EMPLOYEE BROKE THEIR NDA — https://www.youtube.com/watch?v=LEqDmDzGoaw
- [Digital Outlook] XRP CLARITY COMING AS MILLIONS POURING INTO XRP — https://www.youtube.com/watch?v=2IJkAh-FeVg
- [Digital Outlook] XRP MASSIVE BULL MARKET IS COILING UP — https://www.youtube.com/watch?v=sfR18EHQ3mU
- [The Bull Winkle Blue Print] Crypto Law Is HERE — https://www.youtube.com/watch?v=-wAcKH77nWQ
- [The Bull Winkle Blue Print] Everything Gets Tokenized — https://www.youtube.com/watch?v=ElUXvrLqyls
- [The Bull Winkle Blue Print] URGENT: Clarity Act Just Dropped! 616 Pages — https://www.youtube.com/watch?v=q1rVkgUmSww
- [The Bull Winkle Blue Print] XRP Just Got BIGGER — https://www.youtube.com/watch?v=Kv93dizB9PM
- [The Bull Winkle Blue Print] Crypto Runs in the BACKGROUND — https://www.youtube.com/watch?v=7rbOb9cBoKA
- [The Bull Winkle Blue Print] XRP CLARITY ACT: THE BIGGEST UPDATE THIS YEAR — https://www.youtube.com/watch?v=MKi9eKQ5kbA
- [Cheeky Crypto] I found Ripple’s XRP strategy — https://www.youtube.com/watch?v=iES8t30hZTA
- [Cheeky Crypto] XRP’s price is about to change — https://www.youtube.com/watch?v=l4w6IKylfSI
- [Cheeky Crypto] This Is Quietly Locking Away XLM — https://www.youtube.com/watch?v=klmRZRIipiQ
- [Stock Moe] TESLA and GOOGLE Just CRASHED The Market — https://www.youtube.com/watch?v=spZTi6nm0v4
- [Stock Moe] XRP IS ONE CLAUSE AWAY — https://www.youtube.com/watch?v=lGy_jLuKcD4
- [Paul Barron Network] CLARITY Bill Released: Banks Immediately Attack Senate — https://www.youtube.com/watch?v=D3LuGHQvRDY
- [Paul Barron Network] Massive Rotation Back Into Crypto? — https://www.youtube.com/watch?v=ejD5S4tDS5g
- [The Crypto Republic] XRP Just Got Its Biggest Regulatory Breakthrough Yet — https://www.youtube.com/watch?v=iil714YMNSc
- [Stock Moe] XRP AT THE 1 YARD LINE: $27 Or $1? Here Is What I Am Doing — https://www.youtube.com/watch?v=aS065CSap2Q
※注記
以下は除外した:
- 「XRP $2500」「$12兆ドル確定」等の価格・規模の断定。「$12兆ドルのレポ市場を捕獲した」は誤り(Rippleはレポのパイロット段階で、市場を捕獲したわけではない)
- 「BNY MellonがXRPを決済に採用」という見出し。実際はRLUSDが中心で、XRPは間接的関与
- 「元Ripple社員がNDAを破って$2500計画を暴露」という煽り。内容はJazzy Cooperの公開インタビューの解説であり、NDA違反でも極秘計画でもない
- 「Clarity法案は倫理条項が解決し可決する」(動画7)。7/20の古い報道の焼き直しで、今日の実態(民主党連名反対・Tillis反対)と矛盾
- 「ロシアがXRPを選んだ」という表現。実際はモスクワ取引所がSOL・XRP・TRONの先物を開始しただけで、国家採用ではない
- FortisX / Cryptofolio CFO / Tangem / iTrustCapital / OKXアフィリエイト 等のスポンサー枠
- Tesla/Google/SpaceX/Anthropic等の株・AIバブルの議論はXRPと無関係のため除外(Stock Moe動画22、Paul Barron動画25の一部)
RLUSD発行主体について:ある動画の文字起こしがRLUSDを「Standard Chartered and Trust Company発行」と述べていたが、これは誤読の可能性が高い(Standard CharteredはUKの別銀行)。RLUSDはRipple傘下のNY DFS認可トラストの下で発行される。正確な発行主体名は一次情報で要確認。
関連動画


























